我が家は、食事中によく喋る。
大概にして私が発端なのだが、何かしらのお題を提示してはあれやこれやと、会話を膨らませる。
そんな中で、一時期なし子があまり発言しない時期があった。
高校生となったなし子が、自分はなかなか語彙力があるじゃないか!と知るまで
ファミリーの中で、 語彙力なし子といじられていた過去があったからだ。
ファミリーでの会話の中で、
「なんでわかんないの?」
「それ知らないってヤバいよ」
と
わからない事🟰悪
とされていた過去が、発言する事を妨げていたのだ。
わからない事を知るのは素晴らしい事だ。
わからない事を知る事が、知識を増やすと言う事だ。
それなのに、わからない🟰悪
としてしまったことが、
私たち家族の悪である。
言葉数が減ったなし子に気がついた私は、
わからない事をわからないと言えることは素晴らしい!
と、方向転換をシレッと決め込んだ。
言葉数が減る事も
わかったフリをされる事も
どちらもマイナスでしかない。
「わからない事を素直に聞けて偉い」
「知らないまま大人になるより、家族の中で知った方がいいよね。」
慌てて、そんな言葉をかけ続けた。
結果、なし子は
「なし子の言葉、みんなわからないって言うんだよな。」
と言えるところまで成長してくれた。
あの時、傷つけてしまっていた事を
深く後悔している。
そして、あの時気が付けて良かったと
心から思っている。